シンスプリント
陸上をやっているS君。スネの内側が痛くて歩くのも辛いと来院。完全なシンスプリントです。数ヶ月前から痛かったがそのうち良くなると思ってずっと我慢しながら練習していたそうです。
オスグッドやシンスプリントが難治な理由の1つに症状をこじらせているというのがあると思います。シンスプリントは症状が出始めの頃にすぐ治療すればあっさり治るものなのです。しかし大抵の人はそのうち治るだろうと放ったらかしにします。そのせいでかばいにより歪みや緊張が広がり、余計に症状を複雑にさせてしまいます。交感神経が常に優位な状態が続き、体がリラックスできず、自律神経のバランスが乱れて自己回復力が落ちてしまい更に症状が悪化するという悪循環に陥って、それでようやく受診するというパターンが多いです。
因みにこの悪循環に陥っている状態を私は【体が疲労や緊張でコーティングされている】と表現しています。
当院に来られる患者様のほとんどは、こんな感じで症状をこじらせて来院されます。なのでどんな症状でもまずは全身調整でコーティングを除去する事から始めます。
S君も相当こじらせていました。全身調整でコーティングをとるだけで症状は5割ほど減りました。そしてシンスプリントの部分調整に入ります。彼の場合、右肩甲骨の裏側と上腕三頭筋を調整する事で歩行がかなり楽になりました。また腫れや熱感もあるのでスネの内側の骨の骨膜まで炎症が及んでいると考え、ピンポイントで骨膜療法を行いました。
そんな施術を6回繰り返し、先日無事卒業となりました。彼の場合毎日通ってくれたから1週間で治りました。
「様子を見る」というのは放ったらかしにするという事ではありません。痛みを観察するという意味なのです。自己判断せずにこじらせる前に当院へご相談下さい。
当院の公式HPはこちら http://kanai-sekkotsuin.jp/