右肩の痛みと肝臓
右肩が痛くて来院されたI様。どちらかと言えば、肩というより上腕の裏側~外側が痛いと訴えていました。
特に夜中にめくれた掛け布団を正そうとして(布団をつかんで)引っ張ると痛くなり、それが夏頃からずっと続いていると仰っておりました。
結合組織理論で考えると前腕骨間膜の緩みで腕神経叢が緊張し、肩~首~腕周辺の筋肉が緊張します。
しかし痛みというのは1つの原因で作られているとは限りません。特に長く患っているもの程いくつもの原因が重なり合って症状が起こります。
I様の前腕をバンドで固定しても痛みは10→7位しか変化はありませんでした。
その他にも腕神経叢を緊張させる原因があるから前腕だけでは取り切れないのです。
炙り出し検査で全身調べていくと右側のお腹に反応が出てきました.
おそらく内臓系か粘膜の癒着か神経のもつれのいずれだと考え、更に細かく検査して内臓と判明しました。
右肩の痛みに肝臓が関与することは良く知られています(肝臓が右側にあるから)。内臓関連痛と言いますが、I様はこれに当てはまりました。
肝臓はアルコールだけでなく薬を分解する働きもしてくれます。I様はお酒を飲む方ではないですが何十年と高血圧やその他の病気の薬を飲み続けていた為、肝臓が働き詰めで疲労が溜まり腫れて硬くなってしまったのです。
肝臓を中心に内臓全体の調整を行い、後はいつもの全身調整をやっておきました。
4回目には夜中の痛みが10→2くらいに減ったといいます。
因みにI様も元々腰痛持ちなので足腰からじっくり治してからの肩の治療です。
あと4回くらい通っていただければ卒業できそうです。
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