浮き指の弊害
またまた臨床報告です。
小学6年生のKちゃん。ミニバスをやっていて1ヶ月位前から右足裏の親指の付け根が痛くて最近では歩くのも辛いという症状でした。診てみると少し腫れていて、軽く触ったり捻ったりするだけで結構痛がっていました。
これは種子骨炎という症状でそのまんま種子骨と呼ばれる部分が炎症を起こすものです。
以前のブログでお話した「浮き指」が原因で、浮き指になると重心がほとんど指の付け根にかかってしまい、また浮いた人差し指の下に親指が潜り込みかかっていたので、親指に負担が集中して炎症を起こしたのでしょう。
まずはテーピングで足の腱を補強し、足根骨・中足骨の歪みを矯正して足にアーチを作ってあげました。それだけで歩行の痛みがかなり改善されました。
しかし歩くのは良くなっても爪先立ちや飛んだり跳ねたりする動作はまだ痛むので、これは親指に負担が集中する原因が他にもあるなぁと考え全身くまなく検査していきました。そして意外な所がヒットしました。
それは肩甲骨に付いている「小円筋」という筋肉でした。
なぜこんな所が?正直私にもわかりませんが、ここの筋肉を押しながら爪先立ちやジャンプをやってもらうと痛みがあんまり感じないというのです。
おそらくは痛みが出始めた頃、下半身だけでは痛みをかばいきれず上半身まで使っていて、その結果かばい姿勢で小円筋が余計に緊張しバランスが崩れ、より親指に負担が集中するようになったのだと思います。
小円筋の緊張を緩めて再度確認すると、動作の痛みが改善して腫れもひいていました。アンビリバボー!!
あとは靴の履き方と足指を鍛える運動方法を指導してその日は終わりにしました。
ただ簡単には癖は改善しないので、部活をやれば痛みは少し戻ります。その後も治療を続け、計4回で完治となりました。
意外すぎる場所が痛みの原因となっていたので驚きましたが、「痛い所に原因は無い」というのを再認識した症例でした。
スポーツや部活で怪我をしたなら金井接骨院へ是非どうぞ
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