あったかふるさと羽茂大市の今後について

 羽茂大市の歴史は、相川奉行所の米蔵があったことから、米を運び込む12月15日頃は大勢の人々が集まり「クラバ市」の名称で自然に市が始まり、かつては佐渡全域から年越し準備の食材や、衣類品等を求める人でごった返し、肩と肩とがぶつかって歩くこともままならなかったほど、佐渡を代表する大きな市のひとつでありました。ところが、人々の生活様式の変化や、モノが安易に手に入る時代へと移り、伝統の羽茂大市は寂しさを増して月日が流れておりました。
 そこで、地域の年末行事を後世へ伝えるため、今一度賑わいを取り戻し、人々の交流と商店街の活性化、地域の振興を図ることを目的に、平成21年より羽茂商工会の有志が中心となり実行委員会を組織し、「あったかふるさと羽茂大市」の名称で企画・運営を多くの皆様からご支援ご協力を賜り実施してきました。
 しかしながら、事務局のある商工会を取り巻く環境も厳しい状況となっており、組織の集約等が求められている状況にあります。
 つきましては、「あったかふるさと羽茂大市」の今後については、苦渋の選択ではございますが、協議・検討を重ねた結果、長い歴史のある「羽茂大市」の一時を商工会で携わらせていただいたことに感謝を申し上げ、当該事業に区切りをつけさせていただくこととなりました。
 皆様には、当該事業に多大なるご尽力を賜りましたが、このような結果となり、誠に申し訳ございませんが、ご理解をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 羽茂商工会地域活性化委員会