北前船の時代にタイムトリップ
江戸から明治にかけて廻船業 造船業そして商業の基地として栄えた宿根木。集落には十人余りの船主のほか船乗りや船大工が居住し、そこに四十物屋や鍛冶屋など様々な職種の人々が集まり狭い土地に家屋が寄り添うように立てられました。繁栄した当時を今も伺い知ることができ、新潟では唯一国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。
家屋には冬場の厳しい環境への配慮や谷あいの立地を有効活用する方法など、船大工などで培われた工夫や知恵がそこかしこに残されています。入り組んだ狭い道とその横を流れる小川が流れる風景は郷愁を誘いますが、民家は今もなお実際に使用されていて地域で再建 保護に取り組んでいます。
保存地区内には100棟を超える建造物があり、そのほとんどが板張りの外壁です。また薄割りの板を重ねた屋根上に石を置いた「石置木羽葺屋根」の家も残っています。内部は漆塗りの大黒柱や、貴重品を隠すために使われたからくり構造の船箪笥などが残されており、千石船で財を成した船主たちの往時を偲ばれます。
他にも蔵を塩害や盗難から蔵を守るために鞘と呼ばれる板壁で周囲を覆った土蔵も数多く残されています。
狭い路地の形状に合わせて作られた通称三角屋と呼ばれる三角形の家屋など、船大工たちが造った建造物が密集する宿根木独自の景観が残されています。
また江戸末期に世界地図を制作した蘭医学者の柴田収蔵の生家も現存しています。
ご予約・お問合せ
ご予約・お問合せの際は
さどポンを見たというとスムーズです。
基本情報
- 住所
- 〒952-0612 佐渡市宿根木
- Webサイト
- http://shukunegi.com
- 交通案内
- 小木港から車で約10分
- 駐車場
- 有
- 備考
- 見学のお客様に町並み保全協力金(100円程度)へのご協力をお願いしています
aaa