結合組織理論

食堂で働かれているS様。かぼちゃなど堅い食材を包丁で切る作業を続けていたら翌日には箸も持てないほどの左手の激痛で来院。
S様の症状は医学の教科書的には『TFCC損傷』というもので、手首にある繊維軟骨が損傷して痛みが起こるとされています。

けど私は軟骨には痛みを感じる神経の受容器(痛覚の電気信号を受信する受け皿)が無いので、例え軟骨がすり減ろうが痛みには全く関係なく、受容器は筋膜・靭帯・関節包・骨膜などに存在しますので、軟骨ではなくそれらの結合組織にかかるストレスや圧力が痛みの原因だと考えています。

S様の場合、普段からよく包丁を使うので、握りながら力を入れる動作の繰り返しにより手の腱が常に緊張状態だったと思います。
①手の腱の緊張が前腕の筋肉を緊張させ→前腕の筋肉の緊張によって前腕の2本の骨に捻れが生じ→特に尺骨側の捻れが強く繊維軟骨に負荷をかけていた。
②2本の骨に捻れが生じると骨間が開き骨間膜が伸ばされる→自分で伸び縮みできない膜の代わりに筋肉が緊張して骨間を締めようとする働きが起きる→骨間が締まるまでずっと筋肉は緊張しっ放しになる→緊張が広がり腕だけでなく肩、首、背中の筋肉まで緊張を強いられる→上肢全体の血行が悪くなり手の末端まで血液が巡りにくくなり、老廃物は溜まり疲労が蓄積され遂には炎症が起きてしまった。
という流れで痛みが生じたのだと思います。

(靭帯・関節包・膜などを結合組織という)結合組織が伸ばされて緩んでしまうとその周辺の筋肉が緊張し、緩んだ結合組織の役割を負担しようとします。
正確には結合組織の緩み→交感神経節が緊張→交感神経優位になる→関連する筋肉が緊張するというメカニズムが働きます。これは私の師が考えた独自の理論です。

一般的には痛い場所に電気を当てたり、固定して安静にさせるといった処置をするのでしょうが、私は師の理論に基づき繊維軟骨は一切無視して、前腕の2本の骨の捻れと開きを矯正し、肩・首・背中の緊張をほぐし、腫れていたのでリンパの流れを促進し余分な滑液を排除させる操作を行いました。(ついでに手根骨の矯正と緩んでいた手根間靭帯を締める操作もやっておきました)最後に歪みが戻らないようテープで軽く固定してその日は終了にしました。

そして2日後に再び来院した際、「翌日には全く痛みがなくなりました」という報告を受けて正直私自身がびっくりしました。(いやいや、この前の腰痛パターンと同じでしょ)と思い、あぶり出し検査を行いますが全く反応が出てきません。ガチで治ってました(°Д°;

あまりにも早く治しすぎたら売上げが・・・・
複雑な心境になった症例でした(笑)

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